2017年02月27日

熟年超人の日 stage2 19

扉を開けると、格納容器の外壁から突き出しているエアロックの扉が見えた
扉の横には、間違いようもなく『外側扉』と記されている
円筒形の、長方形の扉とそこに昇る小さなタラップ
それは、昔好きだった宇宙もの映画のエアロックそのものだった
そして見るからに頑丈そうなその造りに、はてどうやって開けようかと、またも悩む私だった
今度は荒業でいいんだ(実はそうではなかったのだが)、と思いながらも、その荒業を今まで試してこなかったことに反省もした
ここに至るまで、全てほどほどにこなしてきた私だった
超人になって、100%の破壊力は発揮せず、ひたすら大事にならないよう気配りばかりだった私
今後、もっとハードな仕事をやらざるを得なくなった時に、あるいはやれないことを知らずに危機に直面したら、困るじゃないか、と思い至ったのだ

まあそれにしても、いきなり力技というのもなんだから、扉の横の壁にある船の舵輪のような大きな開閉ハンドルに両手をかけてぐいっと廻してみる
が、錆び付いているのか予想通り動かない
だが、よく見ると『スイング/ラッチ/バルブ』という文字と、ハンドル開閉の⇔印がある
確か、エアロックというものは、2つの扉と真ん中の調整室を使って、この原子炉のように中から漏れ出したら困る物を、あちらとこちらの空気圧を違うものにして、防ぐ機構だったはずだ
当然、こちらの扉を開けてみたら、あちらの扉も開いていた、じゃあ困るので、その辺りの間違いが起きないように、扉の開閉がうまく関連付けられているようになっている
今や電気が止まっているので、空気圧調整用のコンプレッサーみたいなものは機能していないはず

では、と今度は「開く」と書いてある方に力を込めて思いっ切り廻してみた
すると、ぐきんぐきん、という音がしてハンドルが動く
自分がどれほどの力を出しているかは分からないが、鋼製のハンドルをそのまま回すと、なにかが外れたような手応えがあった
ぐいっと力を入れて扉を押すと、かくっと音がして扉が開いた
よし、と調整室に入り、今度は内側に付いているハンドルを逆に回して扉を閉めるのを忘れないようにしてから、次の扉にとりかかかる
今度の扉は、格子状に間仕切りを箱のフタのような10p程の厚さのスチールが覆ったものだ
振り返って見ると、最初の扉も内側から見れば同じ構造をしている

さあ、と扉横のハンドルに両手をかけてぐいっと回すが、今度はびくともしない
さっき無理やりハンドルを回したせいか、外側と連動するようになっている格納室側の扉は開かない
さらに力を込めてハンドルを回そうとしたら、がこっ、と音がした
こりゃあ、いよいよ扉の開閉装置を壊してしまったなぁ、と思ったが、まあ仕方がない
当初の考え通り、ここは強行突破あるのみだ
とりあえず、エアロック外側扉は閉まっている
確か、内側に押せば開くはずだからと、全力で押してみる
が、開かない
なにかでこじ開けようにも、扉と扉枠とはぴったりはまり込んでいて、それこそ髪の毛一本入る隙間もない

さあ、困った、である
前に試した掌擦りも、扉と扉枠、そしてエアロック室そのものが、全て同質(に見える)の金属製なので、重力波でも分離できないだろう
指先の熱では、これだけ厚いスチールでは溶かし切るのに時間がかかり過ぎるだろう
いつか観た映画のスーパーマンのように、目から熱線でも放射できればいいのだが
一応、目に力を込めて、出ろ熱線!と声にも出してやってみたが、やはり無理
眠くもならないから、ジュブブのアドバイスも訊けぬ
どうしようもないイライラで、思いっ切り扉を殴りつけてみた
ぐわーん、と音がしたが扉は相変わらずそこにある

しかし、よく見ると若干凹みが出来たようだ
そもそも思いっ切り何かをなぐったことなんてないのだから
ちゃんと腰の入った、いいパンチなど打てている訳はないのだ
と、頭の中に、様々なボクシングマンガのシーンが浮かんだ
それをイマージしながら、腰の入った風のパンチを放つ、と手応えがある
さらにはボクシング以外の格闘技マンガに出て来る、発勁のイメージも浮かんでくる
今度は扉に掌を当てがっておいて、気を入れて「えいっ!」と押し出す
すると、扉がみしっと動いた
半信半疑だったのが、いつのまにか夢中になって、その技を繰り返していると
ばくん、と音がして扉が向こう側に、勢いよく開いた
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2017年02月22日

熟年超人の日 stage2 18

扉の表面を、両の掌で素早く擦ってみる
扉の縁がびりびりし始めた
そのとき、ふと気づいたことがあったので手を止めた
この扉を、さっきのようにコンクリート壁から外してしまって、その先はどうなるんだろうと
この先には、格納容器に点検員たちが入るためのエアロックがあるという
エアロックだから、1の扉を開けて中に入って1の扉を閉めて、次の2の扉を開けてその先に入ったら、また2の扉を閉めて入室が完了、ということだろう
なぜそんなややこしいことをやるのか、と言えば当然、その先=格納容器内の放射能を外に出さないためだ

きっと、エアロックの扉も開かない、あるいは、すでに壊れて開いているかも知れない
私は平気でも、このデブリ回収の調査から、私の太陽への廃棄まで、そう簡単には進まず
誰が責任を持つのか、安全性の担保は、などなどうじゃうじゃした話が繰り返されるのだろう
大きな組織程、そういうものなのは前職でいやになるほど味わっている
そのすったもんだの間に、放射能がダダ漏れになっているのでは、ここの皆が困るだろう
外の連中が一番心配していたのは、そこだろう
そうなると、この扉をできるだけ壊さず、ある程度放射能の遮蔽能力を保った状態にしておかないといかんな、といつもの気配り癖が出て来たのだ

そこである考えが閃いた
もう一度、よく見てみよう、である
超人眼の透視力をできるだけ引き上げて、扉の細部を点検することにした
当然であるが、扉が開かないようになっているということはロックがかかっているということだ
何がなにをロックしているかと言えば、扉を保持している鉄枠のどこかに、扉から押さえ棒のようなものが突出して、鉄枠の穴に刺さっているような状態だろう、と推理した
その機構を動かしているのが電気的な合図で、その合図が押さえ棒のようなものの出し入れをするのだろうと考えたのだ
ならば、その出し入れをしている部分か、押さえ棒そのものを無くせば、扉は原型を保ったまま開けられるだろう

すらすら出て来た考えに、心の中で拍手して、早速その線で念入りに扉を透視してみる
確かにロック機構のような箱状の物体と、押さえ棒らしき棒が扉の端の上下に見える
…が、中の構造がどうなっているのかは全然わからない
それに、ピンポイントで重力波を作用させることは、今の私には出来ない
ジュブブに訊ければ、なにか方法があるかも知れないが、あいにく眠くならない
困ったなあ、と呟いたとき、ふっと考えが浮かんだ
熱だ、押さえ棒を高熱で溶かしてしまえばなんとかなるんじゃないか、と

あのときの指先から出た熱を、もっと強力にして、この扉のロック機構の押さえ棒に集中させれば、ロックしている部分だけ除去できるだろう
そう思いついたところで、即実行、と右手の指先を手刀のように揃えて、2mはある扉の上部に空中浮揚で浮き上がった
押さえ棒が隠れている扉の上端に指先を当て、指先が発熱するイメージを集中的に念じてみる
10秒ほどすると、指先が明るく輝き始める
さらに気を集中して温度を上げる
が、扉の表面は白く輝くものの、溶けはじめるところまではいかない
ここであきらめるものかと、さらに強く念じると金属の表面が急にくすぶり始めたかと思うと、どろ〜っと流れ出した
扉の表面が溶けて穴が開き、内部の金属棒が姿を現したので、穴に手を入れてそれを掴む
これも高熱を与えると、ぐにゃりとした感覚が指先に伝わって、金属棒はつまみ切れてしまった

慌てて指先の発熱を止めて、上の鉄枠に刺さった金属棒の残りを引き抜く
どうやら熱で開けた穴は、箱状になっている扉の向こう側にまでは貫通せずに済んだようだ
それを確認して、床に降り立ち、今度は床に這いつくばるようにして同じことを繰り返す
下で押さえていた金属棒も引き抜いてから、おもむろにドアハンドルを回して扉を引き開ける

さあ、最後の難関、エアロックは目の前だ
posted by ミスターK at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2017年02月20日

熟年超人の日 stage2 17

倒れたスチール棚から飛び出したのか、様々な資料ファイルが床に散らばっている
そんな書類を踏んづけて歩くのは心情的な抵抗がある
で、宙に浮いてゆっくり格納容器側に接近しようとした

まず、軽く床からジャンプして宙に浮いてから、身体を横にして飛行姿勢を取ろうとした
が、最初のジャンプで危うく天井に頭をぶつけそうになった
屋外なら、大体の感覚で地を蹴って飛び上がり、後は行きたい方向に頭を向けて手を伸ばせば
飛行姿勢が取れ、速度をイメージすれば飛べるのに
屋内では、思っていたよりそれが難しいのだ
仕方ないので、軽くジャンプしながら歩いて行くことにした

スチール棚を跳び越え、散らかった書類を踏まないよう進むにつれ、あの月面での歩行感覚が甦り
割と順調に曲面を描いている格納容器と接している壁まで進むことが出来た
今度は、壁伝いに左に進み、角を折れると扉が現れた
どうやら、これが事前に教えてもらっていた格納容器内に入るときのエアロックに行ける扉のようだ
さてどうやって、中に入ろうかと思いながら、ふと周囲をもう一度丁寧に見廻すことにする
外壁側の一部が薄いのか、外の連中の様子が透視できるではないか
あの三人が所在無げに立っているのが見える
そうか、あそこは外から大きな機材を搬入する搬入口の部分だ

ならば、とハンディトーキーのスイッチを入れてみる
外の一人が、急に動きだしハンデイトーキーを耳に持っていくのが見える
「は、はいこちらT電機のMです!グリーンマンさんですか」
「そうだ。今、建屋1階の大型機材搬入口の近くに来ている」らしく、意識して話さないと…
「そ、そうですか。中の様子はどうですか?」
「この階はさほどではないが、それでもかなり散らかっている」
「GM管の数値は?」
「GM管?ガイガー管のことだな。数値は…5と10の中間くらいというところだ」
「7〜8sv(シーベルト)!?ですか?」
他の二人がMの周りで動いている

「で、グリーンマンさんは、なんともないんですね」
「ああ、正常だ」
三人がざわざわ動いている
「わかりました。これから格納容器内に入られるんですね」
「その積りだが、エアロックに入る扉が開かなかったら、破壊していいか?」
「破壊!扉が開かないんですね。しかし、破壊というのは…」
「どっちみち、中はぐしゃぐしゃなんだ。開かなきゃ壊して入るしかないだろ」
「それは…そうですが…。今、同僚が本部と連絡中ですので、ちょっとお待ち頂けますか?」
「分かった。早目の返答を頼む」
「了解しました」その後、しばらく空電ノイズが続き
「グリーンマンさん、聞こえますか?」
「ああ」
「本部のOKが出ました。できるだけ大きく壊さないよう、やってみて下さい」
「分かった、できるだけそうする。この後、中に入るとまた話せないと思うのでよろしく」
言うだけ言っておいて、スイッチを切って扉に向かう

この扉もなかなか手強そうだ
電気が通じていればこその安全策が、どこもかしこも破綻していて不便この上ない
まあ頑丈そうな扉だが、エアロックで格納容器と完全遮断しているはずならば、そんなに厳重でもないだろう、と若干楽観視していた
多分ここにあるキーボードに暗証番号を入れて、すーっと開いたんだろう、電気があるときは
ということで、取っ手のようなものがない
まずは遠慮しないで、ぐわんっとぶっ叩いてみる
案の定、表面が少し凹んだが、扉は壊れない
周りの灰色の壁はコンクリートのようだから、例の“すりすり”をやってみようか
それとも、指先を熱くするのを掌全体にして、この扉を溶かしてしまおうか

しばし考え、取り敢えず実績のある“すりすり”でいくことにした
posted by ミスターK at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2017年02月13日

熟年超人の日 stage2 16

そうと決まれば、そこに行くしかないな、と思い切った私は足元に視線を落とす
透視眼でも奥が見えないほどのコンクリートの床がそこにある
ふと、SAプランニングのM社長の言葉が甦る
『アイディアが止まったら、一旦目を閉じてから部屋の中を見渡すんや』
あれは企画会議中の話で、他の出席者の様子からアイディアの突破口が見えるという話だった
それはともかく、私はもう一度爆発で吹っ飛んだ跡にしか見えない室内を見渡してみた

確か、1号機の水素爆発に続いて、この3号機も爆発したと覚えているが、後日3号機は
軽い核爆発を起こしていたとかいう話もあったが
核爆発なら、このぐちゃぐちゃに散乱しているパイプやスチール棚に、高熱で溶けた痕跡がありそうなものだがそうでもないようだ
ただ、そのぐちゃぐちゃに折り重なっている資材の奥を改めて透視して観ると
なにやらドアのようなものが見えることに気が付いた

階下に向かう為に下ばかり意識して、散乱しているガラクタの中を充分確かめていなかったのだ
早速、目の前の鉄材や太いパイプの壊れたのやらを取り除くことにした
その前に、邪魔になっていたガイガー計測管の持ち手に、そこらに転がっている電源コードを結わえて腰にくくり、ハンディトーキーは同じく電源コードを巻き付け肩からはすかいにかけた
デプリ用の回収容器は、ベルトに腰に巻いた電源コードを通してぶら下げる
なんともスーパーヒーローらしからぬ格好になったが、まあ仕方がないと一人で納得して仕事にかかる

それからは、周りのことは考えずに、ぽんぽん放り投げれば良かったので、意外に早く壊れたドアに到達した
そこで、また別の考えが頭に浮かぶ
確か水素爆発は、水が抜けて熱くなった核燃料が暴走して、少なくなった冷却水から水素が発生して
格納容器内に充満した結果、爆発が起きたと云われていたと記憶している
なら、格納容器に爆発で生じた裂け目のような部分があって、そこから中に入れるのでは?

いやいや、今更行動方針を変更するのは効率が悪いだろう
裂け目を探して、下手をして格納容器の周りを回る羽目になるのはごめんだ
一瞬ためらった後、ドアに手をかけてぐいっと引っ張ってみる
例によって枠が少しひしゃげていたようで、一度がくっと引っかかったものの、ばきっと蝶番が飛んでドアが外れた
開口部をくぐって中に入ると、どうやら建屋の外壁に沿った外周通路のように感じた
その証拠に壁面越しに外界が微かに見えている

これならハンディトーキーが使えるかも、と思ってコールボタンを押してみたが、2mものコンクリート壁の電波遮蔽力は半端でなく、なんの反応もない
それらのことを一連の動作で確認しておいて、通路を進むとすぐに外側壁面側にドアが見える
開閉ハンドルを持って、ぐいっと捻ると鉄製のドアが開いた
始めてまともなドアを開けると、想像通り下に降りる鉄製の非常階段のようなものがある
とんとんとんと、軽やかに階段を降りる
頭上が狭いので、飛ぶより駆け降りた方が早いと判断したのだ

下の階に降り立って、ここが1階かと、妙な感慨が湧く
さらに下に降りる階段があればいいのだが、あいにくここで終わりのようだ
この階は爆発の直接的な影響が少なかったようで、散乱している器材の間に床が見える
さらによく見ると、倒れているスチール棚の向こうに円筒状の大きな物体、格納容器があるようだ
ここに入り込む前に見せてもらった1階部分の概要図には、格納容器に出入りできるエアロックがあったことを思い出した
それなら、わざわざ地下のサプレッションプールに行かなくても、格納容器の中に入れるかも知れない
posted by ミスターK at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2017年02月05日

熟年超人の日 stage2 15

下の階に降りてみると、散乱した鉄骨やパイプの残骸に私が落としたコンクリート片が積み重なって
それこそ足の踏み場がない状態だ
バランスを取りながらそれらのガラクタの上に立って、今後の動き方を考えた
いずれにせよ、できるだけ下の階に行って、格納容器の破損個所を見つけて内部に入らないと、デブリ収集というここの関係者の望んでいる作業ができない
破損個所が見つからなければ、力技でいくしかないが、壊した隔壁から大量の放射能でも漏れれば
外に居る連中にとっては大問題、恐らく避難退去で大騒ぎということになるだろう

ふと気が付くと、周囲の状況が見えている
4階では超人眼で見ていたと思うが、今はもっと自然に見えている
スーツが発光しているのだ
自身の発光で、周囲が見えている

そこで、爆風と私が落としたコンクリート片を、力任せにかきわけて床に降り立った
飛んで行こうとも思っていたのだが、とても太いパイプ(多分原子炉への冷却水のパイプか、蒸気が通っていたパイプなのだろう)が頭上に迫っているので、歩くことにした
大きくカーブしている通路を歩いて行くと、格子状になっている鉄網の床が現れた
下を透かしてみると、どうやら2階に行けそうだ

格子に指先を掛け、ぐいっと持ち上げてみた
めきめき、という感じで2mほどの格子床が持ち上がった
そこから下の階に飛び降りる
この階(多分2階)の様子も惨憺たるものだった

スーツはさらに発光を強めていて、随分先の方まで見えている
この発光がなければ、超人眼だけでも、あるいは用意してくれていた懐中電灯があったとしても
状況判断に苦労しただろう
周囲全体を照らしてくれる灯りに感謝して、通路を進むことにする
気が付くと持って来たガイガー管の針は振り切れていて、この場が凄まじい放射線に満ちているであろうことが推察される

普通の人間だったら一瞬で死んでしまうほどの放射線に曝されていては、いかに超人でもなんらかの影響が出るんじゃないかと、不意に弱気の虫が蠢いた
でもまあ、こうして普通に歩けている訳だし、物も考えられている
じゃあ、だいじょぶだろう、と今度は楽観的な私が甦る
そこで気を取り直して、丸みを帯びて見える格納容器(と思われる)壁の中を透視してみる
隔壁が非常に分厚いせいか、中はおぼろにしか見えないが、確かに円筒状の圧力容器(外の連中がシュラウドと呼んでいたやつだ)らしき影が見える

いよいよ核心に近づいたことで、私は少なからず興奮した
一番簡単なのは、この隔壁をどうにかしてぶち壊して、中のステンレス製の圧力容器を、一気に持ち上げて宇宙に持って行くことだろう
しかし、スーパーマン映画とは違って、メルトダウン(多分してるだろう)した圧力容器の底から
零れ落ちる溶解したデブリだとか、一緒にくっついてくるなにやらかにやらで
ここは壊滅的な打撃を受けるんだろうな、と思い至って急速にネガティブになってしまう

するとまず、圧力容器の下がどうなっているのか、そこを確認するべきだろう(そこ、と底がオヤジギャグになっていることに思わずにやりとした私)
馬鹿馬鹿しいことは、後で家に帰ってからにしろ、と別の私が叱咤する
事前に見せてもらっていた構造図面では、今いる2階の下の下はトーラス室といって沸騰水型原子炉の図の一番下にあるドーナッツ状のサプレッションプールという冷却水溜めがあるはずだ
そこなら、格納容器の一番下、圧力容器の底の下に冷却水の循環用パイプでつながっているはずだ
posted by ミスターK at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説